パワープッシュアップ2を使用してのプッシュアップ
 
     
 

今ではチューブトレーニングといえばパワープッシュアップ2(以下PPU2)といってしまってもいいくらい有名になってしまった器具ですが、この器具は本当によくできてます。何しろ自宅でウエイトなしでベンチプレス100キロ相当の負荷をかけることができますからね。(使用する人の体重によって負荷は違う)


パワープッシュアップ2〜Power Push Up-2〜【RB JAPAN.COM】
LIFELINE USA Power Pushup2
9800円(税込み)


工夫すればロウイングやアームカールなど様々なトレーニングが可能ですが、元々はプッシュアップをするための器具なので、プッシュアップに使うときが一番しっくりきますね(当たり前か)

現在ウエイトでのトレーニングがメインですが、旅行など長期間外泊が続くときは、これを携帯して出先で高負荷トレーニングを行っています。

ここでは多くの人が気になっているであろう

「PPU2でのプッシュアップは、ベンチプレスの代用になるのか!?」
「PPU2で筋肥大はおこるのか!?」

というテーマについて、私なりの考察を書きたいと思います。

ベンチとPPU2は胸を主体にしたプッシュ系種目で一見同じような運動と考えがちですが、大きく違う点があります。それはコア・ストレングスの関与の割合です。特に腹筋にかかる負荷が全く違います。ベンチプレスでも腹筋に力は入っていますが、PPU2では腹筋が大きなポイントとなってきます。

PPU2で効果的な負荷をかけるためには、トップポジションで腰〜尻をグイッと後ろに突き出すようにしなければなりません。これがPPU2でトレーニングする上で最大のコツです。逆にこれを意識しなければ、チューブに引っ張られて腰が反ってしまい腰痛を引き起こす上に、負荷も弱くなるという最悪の状況に陥ります。

PPU2でうまくトレーニングしている人は、腹筋も発達してくるはずです。私はPPU2でプッシュアップすると先に腹筋が効いてしまうくらいです。

胸が床に着くまでコントロールしながら下ろして、爆発的に挙げるように意識するところはベンチと同じです。チューブの場合は、特にネガティブ動作を丁寧にした方がよいでしょう。



▼PPUグリーンチューブ×6本(体感負荷ベンチプレス約100キロ相当)でのプッシュアップ動画


「PPU2でのプッシュアップは、ベンチプレスの代用になるのか!?」
「PPU2で筋肥大はおこるのか!?」
ベンチプレスもプッシュアップも「胸筋」「三頭筋」「三角筋」に大きな負荷を与えることは共通していることですが、相違点もあります。

上でも書きましたが、プッシュアップの場合は床に向いて運動するため、 姿勢を保持するのに腹筋や股関節の屈筋群を緊張させる必要があり、副次的にこれらの筋が鍛えられることになります。

一方ベンチプレスの場合は、天井を見る格好で行うため、腹筋はほとんど関与しない代わりに腰の筋肉を使います。また、バーベルのバランスをとる必要があったり、バーベルを落とす部位や切り返しのタイミングなど特有のテクニックが存在します。

以上から、ベンチプレス、プッシュアップの2つとも「胸筋」「三頭筋」「三角筋」に大きな負荷を与えることはできるが、そのフォームの違いから副次的に負荷がかかる筋群が違い、また、効かしたり、記録を伸ばしたりするために、それぞれに特有のテクニックが存在すると言えます。

結論としてPPU2は「胸筋」「三頭筋」「三角筋」のバルクアップ、パワーアップには、ベンチプレスをやっているのと同等の効果があると思いますが、ベンチプレスには種目特有のテクニックやバランス感覚が必要なので、PPU2だけををやり込んでベンチプレスの記録が飛躍的に伸びるとは言えないでしょう。

もしPPU2を使用しながらベンチプレスの記録も伸ばしたいのであれば、自宅でPPU2でトレーニング を行いながら、たまに公営体育館などでベンチプレスを行い、神経系のコーディネーションやテクニック練習を行うとよいかもしれません。

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