ネガティブ・グリッパー |
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グリッパートレーニングでは、通常のレジスタンストレーニングとは違って、自力で閉じることができない強度のグリッパーを無理矢理(両手を使ったりして)閉じて、(気持ちは閉じるつもりで)開かないように必死に耐えるエキセントリック・コントラクション(=筋の伸展性収縮)によるシングルレップのトレーニング(=いわゆるネガティブトレーニング)が主流となっています。 グリッパーを閉じるのも他と同じ筋肉なのに、なぜグリッパートレーニングだけは通常のウエイト・トレーニングのような漸増負荷を行わないのでしょうか? 理由は色々考えられますが、製品の性質上、細かく強度を調節したものを製造しにくいためかグリッパーの強度差が著しく、ウエイト・トレーニングのように細かく負荷を増やしていく漸増負荷が困難であることが大きな理由だと考えられます。 ネガティブトレーニングは筋に非常に強い負荷をかけることができ、うまく行えば効果的なトレーニング方法ですが、負荷が高い分、怪我のリスクが高いトレーニング方法とも言えます。特に手は体の中でも繊細な部分であり注意が必要です。 グリッパーのネガティブ・トレーニングではかなり強い負荷がかかるため、慣れない初心者の人は大怪我する可能性があるので、いきなりこのトレーニングを行うのは危険です。 トレーニングを初めて数ヶ月間は、数回閉じることができる強度のグリッパーでポジティブトレーニングを行い、しっかり基礎握力をつけてからネガティブを行う方がよいでしょう。 私も以前は高強度のネガティブ専用グリッパーで高頻度にトレーニングを行っていたのですが、肘の近くが痛む「上腕骨外上果炎」と「上腕骨内上果炎」になってしまったので、現在は週1回にしています。 「ネガティブ・グリッパー」(以下ネガグリ)のキーワードで検索してアクセスしてこられる人が多いので、ここでは私が行っているネガティブ・グリッパートレーニングについて書きます。 ↑↑ 使用しているのはRB JAPANさんから発売されているネガティブ専用グリッパーです。 自作することもできますが、かなりしっかりと作らないと危険ですし、手間と使用感を考えれば購入した方がいいと思います。 一見値段が高く感じますが、その効果を考慮すると決して高い買い物ではありません。 ![]() 使用しているのは#2攻略時に購入したネガティブ・グリッパーRB240です。 #2攻略には、ちょうどよい強度だと思います。 RB160をクローズして、180攻略中の現在も活躍中です。 ![]() 長い方のハンドルを床に押し当てて、短い方のハンドルを至適位置(通常は母指球筋にひっかかるように)にポジショニングします。 反対の手はスプリング部を把持ししっかりと固定します。 この時、把持する方の手は軍手をはめた方が安全です。 ![]() 一気に体重をグリッパーにかけ、ハンドル同士がくっつくまでしっかりクローズ。 一旦閉じたら、開かないように必死に耐えます。 この時の注意点ですが、クローズにもっていく時は肘をしっかりと伸ばしておくことが大切で、そうすることで体重をかけやすくなります。イメージとしては、手のひらでハンドルを押し込む感じでしょうか。 先ほど「開かないように」と書きましたが、正確には 「クローズした位置から1mmも動かさんぞ」 もしくは 「オーバークラッシュしてやるぜ!」 という意気込みで行わないと、このトレーニングの効果はないと考えます。 ただ単に開いていくのを耐えるだけでは、効果は薄いどころか、全くない可能性があります。 どんなトレーニングでもそうですが、惰性で行われるものに結果は出ません。 常々、そこに「精神の集中」「必死の心」がなければ、効果も進歩もないと考えています。 ↓ネガティブ・グリッパーでのトレーニング方法については、このeBookに動画で紹介されているのでお薦めです↓ 【2006年11月現在のメニュー】 1rep×3set 週1回 戻る |
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