加圧トレーニング 体験レポート
   
 


2008年3月20日、加圧トレーニングを体験してきたのでレポートします。
以前から第5腰椎と第1仙椎間の椎間板変性症があり、慢性的に腰痛を持ちながらトレーニングしてきました。今までにも日常生活に支障を来すほど酷い急性腰痛症を発症することが何度かあったのですが、なんとかトレーニングは続けてきました。しかし、今回140キロでスクワットを行っている時に、腰に違和感を感じ、それをきっかけに寝返りも満足にできないほど酷い腰痛になってしまいました。約2週間トレーニング中止、消炎鎮痛剤内服、ダーメンコルセット着用で軽快しましたが、今回のことは、今後のトレーニングについて考えるきっかけになりました。

今まで酷い腰痛になったのは全部バーベル・スクワットが原因でした。バーベルスクワットは「キング・オブ・トレーニング」と言われるほど下肢や腰背部の筋群に効果的なトレーニングですが、腰椎に対しては非常に悪影響のあるトレーニングです。そのことは以前から知っていたのですが、その効果の大きさとトレーニーを自称する以上さけては通れないという変なプライドから、腰痛の恐怖と戦いながら続けてきました。しかし、私も40歳になり、仕事でも大切なパートを受け持つことが多くなり、学生の頃のように無茶出来ない体、環境になってきたことに加え、椎間板変性がヘルニア症状を起こした場合、それこそトレーニングをやめなければならないという最悪の状況になる可能性があるので、それだけは避けたいと思い、高重量でのスクワットは中止しようと考えました。

じゃあ、その代わりになるトレーニングはどうするのか?そこで思いついたのが、以前から興味があって本を読み漁っていた「加圧トレーニング」でした。加圧トレーニングなら軽重量で筋肥大を狙えるし、ホームジムでも出来る。考えるより実践ということで、京都で体験できるところを探してみると、自宅からそう遠くないところにありました「加圧トレーニング/カイロプラクティック SQUARE」

予約時間に店内へ。店内にはボディメーカー製のマルチマシンやベンチマシンやダンベルが整然と並べられており、清潔感があり女性も来やすい感じ。実際、女性も多いらしい。簡単な問診表を記入しトレーナー(かなりゴツい)の方と話したのですが、着替えた私を見るなり「かなり(トレーニングを)やりこんでますね〜こんな方は滅多にいないので、今日はガッツリハードに体験していただいますね。なんかうれしいですよ(なにが?)」とのお言葉が。

まずは上腕から。「筋力アップ君 アスリートモデル」を腕の付け根に巻き付け加圧。私の場合は140mmHgで加圧。腕が太い、普段のトレーニングで普通の人より血管が丈夫っぽい、乳酸に対する閾値が高いっぽい(要するにパンプに慣れてるってことやね)ってことから、通常よりキツメの設定で。加圧しただけで、腕には血管が浮き上がってパッツンパッツンです。

まずは(たった)4Kgのダンベルで30回カール。これはクリア。30秒のインターバル後、4Kgダンベルで20回カール。「まだまだいけるぜ!」と思ってたのですが12回超えたあたりから、ガンガンに追い込んだ時のような独特の痛み、怠さが・・・それでも気合いでなんとかクリア。30秒のインターバル後、同じ重量で15回の指示が。この時はすでにヘロヘロでしたが、「こっちにもトレーニング歴20年のプライドっちゅうもんがあるんじゃい!」と薄っぺらなプライドを胸に、まるで自宅で一人でトレーニングしているのと、かわらないくらい変な顔と唸り声でクリア。因にインターバル中も加圧したまま。たった4Kgのダンベルでカール65回しただけなのに、腕のトレーニングを何種類もやった後のようなパンプ感が。腕はピリピリと痺れてピンク色になってるし。

これで加圧解除か!と思いきや、

「じゃあ、次はベンチプレスやりましょうか」

どひゃ〜!解除なしっすか!もう腕が痛くてたまらんのですけど・・・。しかし、こっちにも「トレーニング歴20年」という薄っぺらなプライドがあるので、弱音を吐く訳にはいかず、まずは指示された(たった)50Kg設定のベンチマシンで20回。これは難なくクリア。30秒インターバル後、同じ重量で15回指示。8回超えたあたりから力が入りにくくなってきましたが、なんとかクリア。しかし、かなり必死。軽く変顔と唸り声発動。30秒インターバル後、10回の指示が!分かってはいたけど・・・出来るかな?・・・結局3セット目は自力で1レップも挙らなかったので、6レップほど補助ネガで追い込み。この時は人の目なんて気にしてる場合じゃなく、最高レベルの変顔と唸り声発動!。日本拳法や極真をやってた頃、先輩、師範代に教え込まれた「辛い時こそが鍛錬」「辛くても表情に出すな」が脳裏をかすめましたが、後者は無理でした。申し訳ありません!師範代!

ここでやっと加圧解除。血液が腕に流れ込み、みるみるうちに真っピンクに。よく見ると腕全体に点状出血が。トレーナーの話だと、この圧でこれくらいの出血なら、やはり血管も強いとのこと。二頭も三頭もパンパンで腕を曲げるのがやっと。通常ならアップにもならない運動量なのに、ガンガンに追い込んだ後のようです。


<これは自宅に帰ってから撮影したものですが、明らかに色が違うのが分かりますね。加圧トレで微細な毛細血管がつぶれた結果です>


少し休んだ後は脚。大腿の付け根に「筋力アップ君アスリートモデル」を巻き付け 、圧を230mmHgに設定。これも通常より高めとのこと。種目は自重スクワット。軽くカーフレイズでアップした後、自重で30回の指示。これはクリア。30秒インターバル後20回。ちょっとキツかったけどクリア。30秒インターバル後15回。結構辛いが腕ほどハードじゃないぞ!軽く唸ってクリア。これで解除。軽く痺れているが腕のときほどのパンプはない。多分、加圧してる時間が短かったし、種目も少なかったからだと考えられます。

トレーナーの方と話したのですが、私が使うなら「筋力アップ君アスリートモデル」を薦めるとのこと。それ以下のモデルでは十分な加圧が出来なかったり、トレーニングの最中に弾けてしまう可能性があるとのこと。というわけで、とりあえず脚用のセットを申し込みました。

到着したら、詳細なリアル進行の体験レポートをしていこうと思ってます。

                             戻る